乳歯は前歯から順番にぬけはじめ、11歳ころまでには全てが生え変わるとされています。乳歯ケースを使って乳歯を保存していけば抜けていない歯をチェックすることができますが、抜ける順番がおかしい場合や、抜けていない歯がある場合には歯医者でチェックしてもらい、必要に応じて抜いてもらうなどの処置が必要になります。

自覚症状がない場合

抜けない理由①

永久歯は乳歯のさらに奥のあごに近い部分で生成され、徐々に上に成長して乳歯の根を刺激し、それによって乳歯の根が溶けることで自然と生え変わるようにできていますが、乳歯の根が丈夫で溶けない場合などには、永久歯の成長を阻害して生え変わらないことがあります。そのような場合には乳歯を歯医者で抜歯することで生え変わりを促すことができます。

考える女性

抜けない理由②

日本の歯がくっついて一つの歯として生えている状態を〝癒合歯〟といい、このような場合には片方の乳歯の下で永久歯の成長してももう片方の乳歯の根が溶けずに残ることで永久歯がでてくることが出来なくなると考えられています。この場合は癒合歯を抜くことで永久歯の成長を促します。(癒合歯の下には2本の永久歯がある場合がほとんどで、別々のタイミングで成長しますが問題ないとされています)










自覚症状がある場合

<物が噛めないくらい痛い>
歯が痛そうな女性永久歯が成長しているにもかかわらず、乳歯が何らかの理由で成長を阻害している可能性があります。また、痛みがあるのに乳歯がぐらついていない場合なども同様の理由によるものが多く、そのような場合には歯医者でレントゲン写真をとってもらい、永久歯が成長している場合は抜歯します。(※抜歯の処置は通常1000円ほどで受けることができ、処置の所要時間は2~3分です。)

永久歯の頭が乳歯の横から出てきた

永久歯が育つ向きがずれていると、乳歯の横から生える場合があります。この状態を放っておくと乳歯が残ってしまうだけでなく、永久歯がずれた状態で定着して歯並びが悪くなる原因となるため、早めに乳歯を抜くように処置を受ける必要があります。

乳歯が歯茎に埋まっている

乳歯が他の歯に比べ、乳歯にめりこんでいるような症状がある場合にはなんらかの理由によって乳歯が永久歯の成長を阻害している可能性があるため、痛みなどがなくても医師に相談するが必要があります。レントゲンをとって永久歯が十分に育っていると判断された場合は抜歯して永久歯の成長を促します。