最近は乳歯ケースに一本ずつ歯をいれてとっておくという風習がメジャーになりつつありますが、以前は乳歯をとっておく人が少なかったことから、どの歯が生え変わったかを把握していない人も多く、大人になっても乳歯のままの歯があることに気付かない事があるようです。乳歯は6歳~11歳頃に全て生え変わるといわれていますが、なんらかの理由で生え変わらずに残ってしまった場合は、気付かずに30歳前後までそのままになっている場合もあります。(※乳歯は永久歯よりも根が浅く、材質も弱いため、30歳前後で自然に抜けることが多いと言われています。)
欠損歯とは
なんらかの理由によって永久歯が形成されない場合、永久歯が形成されないことがあります。このような症状を〝欠損歯〟といい、これによって乳歯がぬけずに大人になるまで残る原因になると考えられています。乳歯は永久歯が形成されることで徐々に根が溶け、自然とぬけるように出来ているため、永久歯が形成されないといつまでも残ってしまうということになるのです。
大人乳歯がみつかったら?
大人乳歯が見つかった場合はレントゲンをとってもらう必要があります。乳歯の下に永久歯があり、ある程度形成されている場合には乳歯を抜けば永久歯が出てくる可能性があります。永久歯があごの骨に埋まってしまっている場合や、別の方向に成長してしまったあとの場合には、乳歯をぬいても〝歯抜け〟の状態になってしまうため、生えている乳歯は使えるところまで使う、というのがベストな方法と考えられています。
大人乳歯は大事に使えば長持ちする!
乳歯がみつかっても無理に抜く必要はないとされています。ただし乳歯はエナメル質が永久歯にくらべてもろく、虫歯になり<やすいため、他のはよりも念入りにケアする必要があります。虫歯になることを防げれば40代、50代まで乳歯を健康に保つことができます。参考)虫歯について
大人乳歯がダメになってしまったら?
乳歯は根が永久歯より短く、材質もよわいことから、大人になってから抜けてしまうことも少なくありません。その場合の対処としては〝インプラント〟〝ブリッジ〟などがあります。インプラントは人口のエナメルをあごの骨に直接固定する方法で、ブリッジは両隣の歯に金具を掛けて固定するタイプです。金額的に安いのはブリッジですが、扱いやすさや見た目はインプラントのほうがよいとされています。