歯の生え変わりは国や地域によってもとらえ方がことなり、乳歯の扱い方も色々です。風習の特徴を大きく分けると、

  1. 願掛けとして生まれた風習
  2. 子どもの不安を和らげるために生まれた風習
  3. 成長を記録するために生まれた風習
  4. 歯に特別なパワーがあると考え生まれた風習

の4つに分けられるようです。それぞれ地域別の風習には次のようなものがあります。

屋根の上や床下になげる

日本 / 韓国 / 中国 / ベトナム
屋根の上や床下に投げるパターンは、〝歯が良く育つように〟という願いを込めた風習です。日本では上の歯は床下に、下の歯は屋根になげるというのが主流ですが、韓国や中国では両方を屋根の上に投げるという地域が多いようです。

寝てる間に動物や妖精が他のものに交換してくれる

妖精
アメリカ / フランス / メキシコ / スペイン / イギリス
抜けた乳歯を枕のしたに置いて寝ると、寝ている間に動物や妖精が来てお金やお菓子、おもちゃに交換してくれる、というものです。抜けた乳歯を気持ち悪いと思う子どもも、〝妖精や動物にとってはありがたいもの〟と思えることから、乳歯に対して良いイメージをもつことができるというメリットがあります。歯を持ち帰る妖精のことを〝トゥースフェアリー〟と呼び、この風習がある地域ではかなりメジャーな風習のようです。またこの考えで登場する動物としては〝ねずみ〟であることが多く、ねずみは身近に住んでいる動物で強い歯をもっているというイメージから、歯との関連が強い動物として扱われています。










イヌにあげる

モンゴル
モンゴルでは犬は守り神として扱われており、犬の歯が丈夫になるようにとの願いから抜けた乳歯を犬に与えます。

記念品にする

イタリア / オーストリア
記念としてとっておく方法のほか、ペンダントやキーホルダーなどに加工して身に着けるひともいるようです。アルカリ電解水などでキレイにして保管するのがよいでしょう。除菌&お掃除用品といえば高濃度アルカリ電解水

太陽にむかって投げる

エジプト / リビア / オマーン
これらの地域では太陽は特別な力があるとされ、古い歯を太陽に投げることで太陽から新しい歯を授かることができる、と考えられていることからこのような風習がうまれました。
            太陽

アクセサリーにする

チリ / コスタリカ
抜けた乳歯に金メッキをしてアクセサリーなどにするというもので、歯医者さんではアクセサリーに加工するための穴をあけてくれるところもあるのだそう。〝抜けた歯をアクセサリーにできる〟というポジティブ思考で生え変わり時期の不快感も和らぐのかもしれません。